こんにちは！安城市みやざわピアノ教室の宮沢幸子です。
ただいま生徒さんへレッスンアンケートを配布中で、レッスンの満足度や悩み事など、いろいろ伺っています。
早速何通か戻ってきた中で、こんなお悩みがありました。
「家で全く練習しません」
実際はレッスン前に親御さんが声をかけて下さり、少し練習はしているようなので（声かけ有難うございます♪）、レッスンでは少しずつ進んでいてOKなのですが、家で毎日練習させるとなると色々難しいんだろうなと想像します。
その生徒さんはレッスンそのものは、とても楽しく受けてくれているので、（私も毎回その子に笑わせてもらえてとても楽しいです！）このままレッスンを続けていけば問題ないパターンなのですが、家で練習しないでもいいの？と不安になったり、できればお家でもっと練習してほしいと思いますよね。
ここで皆さんに知っておいて頂きたいことがあります。
それは、大前提の違い。
私たち講師側から見ると、
「子どもが家で練習しないのは当たり前。」
でも親御さんから見ると、
「（ピアノを習っているんだから）子どもは家で練習して当たり前」
と思っていないでしょうか。。
ピアノを習ったら家で練習するようになると思っていたのに、思ったよりも練習しない現実に、「やる気が無いのかな」「あまり好きじゃないのかな」なんて思ってしまったり･･･
それはとんでもない誤解です！
まず、ピアノを習ったからといって自動的に練習するようになる訳ではないです。
多くのお子さんは、習いはじめる時に『ピアノを習う＝家で練習をする』ということがよく分かっていないです。
体験レッスンの時などに、「おうちで練習、できる？」「うん」という会話があったとしても、あんまりよく分かっていないと思いますよ～😅
なぜなら、そういう習い事は今まで経験していないからです。
リトミックやスイミングなど、家での練習はありません。レッスンの時だけやればいいですよね。
英会話や習字やソロバンなどのお勉強系のものも、宿題はほとんどないのではないでしょうか。
小学生ならまだ理解できるかもしれませんが、幼児さんだと、「家で毎日コツコツと練習をしなければならない」ということがよく分からないで入会しています。
そしていざ練習をしようとしても、はじめは音符もよく分からないし、指も上手に動かないから弾けないし、そもそも小さいお子さんだと何が宿題かさえよく分かっていないお子さんもあります。
しかも、習いはじめの頃にやる曲なんて、ドレミとか、ドシラしか出てこないような退屈な曲･･･
練習したい！とは思えませんよね･･･
お子さんの立場で考えてみれば正直、「わかんない！」「つまんない」だから「やりたくない」という感じではないでしょうか･･･
それもやりたいゲームを我慢して、みたいテレビを止めて、楽しい自由時間を削って練習しないといけないとなると、、
大人でも、一日仕事して帰ってきて残りの時間でゆっくりしようと思っていたのに、何かやるべきことをやらないといけない、となったら心が暗くなるのではないでしょうか･･･
なので、まず、大前提として「練習しなくて当たり前」と思ってみましょう～♪
すると、少しでも練習していると、「おっ！やっている！！えらいわ～」という気持ちになりませんか？
（要求レベルを下げる）
そうしたら、その嬉しい気持ちをお子さんにも是非伝えてあげて下さい。
（思っているだけでは伝わらない！言語化してちゃんと伝える）
「ピアノの音がしていると嬉しいな～」
「練習、がんばっているね！」
「その曲、おもしろいね。（きれいだね、楽しい曲だね、などの感想）」
「難しそうだね、すごいね。」
「もう少しで弾けそうだね、ファイト～」
などなど。。。
なんでもいいですが、応援しているよ、というスタンスで見守ってあげるといいかなと思います。
そして、お子さんが分からないことを全部教えてあげなくてもいいですが、もし聞かれたら答えてあげるのはGOODです♪
子どもの立場で考えると、ガミガミ怒られたり、やれやれ言われたり、ため息つかれたりすると、練習のやる気は落ちますよね。
でも、褒めてくれたり喜んでくれたり、分からないことを聞けば教えてくれる、という感じで関わって下さると、やる気UPすると思います！
そして、おうちの方に教えてもらったりして練習がよく出来ていると、レッスンの態度もとても前向きで、やる気満々で受けてくれるんですよ♪
そしてレッスンでも先生に褒めてもらえる。
ピアノが楽しい♪
そして、またおうちでも練習しよう、という気持ちになる。
良い循環ですね♪
このように、実は小さいお子様を家で練習させるのは、ご家庭でのご協力が必須です。
大前提が分かったとして、少しでもやっていたら喜んだり褒めるようにして、それを意識付け（強化）して、やっていなければ声をかけるようにして、、
それともう一つは、練習することが楽しくなるようないろいろの方法があるのでご紹介しますね。
例えば、
練習カレンダーにシールを貼る。
レッスンノートの練習の記録にスタンプを押す。
練習した回数分、楽譜に★や♡マークを描いてあげる。
など。
出来そうなものがあれば取り入れてみてくださいね。
そうしてあの手この手で、はじめは親御さんも大変だと思いますが、そうやってピアノを嫌いにさせないように配慮しながら「楽しい」とか「嬉しい」という気持ちを育てるようにして続けて続けてやっていくうちに、だんだん音符も分かるようになってきたり、いろんな曲が弾けるようになってきていつの間にか、「私、ピアノ好き」「ピアノを習っていて良かった！」と言ってくれるようになるんです。そして、自分から練習するようになります。
そういう子を、たくさん見てきました。
逆に、厳しめに練習させて上達はしたけれど、かえって自信を失ってしまったりピアノが嫌になって離れてしまったという話も見聞きしてきました。
たとえ進みはゆっくりであっても、楽しい気持ちを大切にして継続してゆけば、やがてお気に入りの曲ができたり、弾きたい曲を見つけてきてレッスンでやるようになったりして、本当の意味でピアノを楽しんで前向きに習ってくれるようになるんです。そうなると私も本望ですし、「良かったなぁ～」「良かったね」という気持ちになります。
高校生まで続けてくれると、その後やめても一生の宝になります。
仕事や子育てでブランクがあっても、譜読み力は身についているし、指の動きもある程度残っているのでいつでも再開できます。
楽譜が読めるようになって自分で好きな曲が弾けるようになる、これは一つの目標ですが、ここまでくるのには何年もかかります。
そこまではとにかく細くてもいいから長く続けること。
やっと少し楽譜が読めるようになってきた、という頃にやめてしまうのは勿体ないなと思います。
そのあと、ほとんどの人は弾かなくなってしまいます。
弾かなくなれば、弾けていた曲も弾けなくなるし、読譜も忘れてしまって･･･
やはりレッスンを長く続ける、ということがピアノを生涯の宝にするためには一番大事なことだと思っています。
ですので、私はそれが一番大事だから、レッスンでは和やかに、楽しい気持ちを育てて、とにかくレッスンを続けてもらえるように、と思っています。
ましてや、習いはじめてまだ2，3年しかたっていない頃、おそらくまだ音符もよく読めなかったり、音楽の楽しさにまだ触れていなくて、お子さんがあまり前向きに練習しない様子を見て、「うちの子ピアノ向いていないのかしら？」と思ってやめようかしらと思うのは判断が早すぎると思います！
今喜んでピアノを弾いている生徒さんたちも、はじめは泣きながら練習していた子もありますし、「やめたい」と言っていた子もありますよ(^_^)
できなくて悔しくて泣けてしまうのは大丈夫です。
ガミガミ叱って追い詰めて泣かすのでなければ、、
（今はそういう方はいらっしゃらないですが･･･）
もし泣きながら練習をしたなら、そのあと十分ほめてあげたり、しっかりフォローしてゆけば、成長とともに泣かなくなるし、できなかったことができるようになって自信もつくし、ほめてもらえた記憶が残って、良い方向に成長してゆきますのでご安心下さい。
ピアノを習っていくことは、親御さんにとっても、お子さんが小さいうちは大変だと思います。
ただでさえ育児、お世話もあるのに、ピアノの練習の声かけまで。。
本当にいつも有難うございます。
できる範囲で大丈夫です。
できなくても大丈夫です。
お子さん自身にも波がありますし、ご家庭の事情もそれぞれあると思いますし。
ピアノを習うことが親御さんにとって苦しいことになってしまったら申し訳ないと思いますので、できる範囲で大丈夫です。
講師のほうで、レッスンでは楽しい気持ちを味わってもらえるように努力しますので、まずはレッスンを続けて頂ければ大丈夫です。
お任せ下さいね。
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