導入教材で、8小節くらいの簡単な曲でも、強弱の表示がある曲もあります。
2小節ごとに、フォルテ(強く)、ピアノ(弱く)、フォルテ(強く)、ピアノ(弱く)と指示があったとします。
最初はフォルテなので、強い音で弾き始めます。
大体みんな、フォルテの2小節は、上手に元気よく弾けます。
ところが、3小節目からはピアノなので、急に弱く弾いてほしいのに、フォルテのまま突入して、「あっ!」と気づいて弱くする・・・、ということがよくあります・・・。
それで、3,4小節を弱く弾いたら、5小節目からまたフォルテになるんだけど、急にフォルテで弾くことができない。
ちょっと遅れて「あ!」と気づいてフォルテにする。
という感じで、強弱をつけるのが遅れ遅れになっちゃう。
たぶん、今弾いている音を追いかけるのに精一杯で、先が読めていないんだと思います。
楽譜を見る時、弾いている音と、次の音を見るのに精一杯なのかな。
鍵盤を押してしまってから、「ピアノで弾かなきゃ」と思っても手遅れ。
弾く前の時点で、「次はピアノで弾かなきゃ!」と思わなければ間に合いません。
先、先、と楽譜は先を読んでいきます。
弾いている現在の音を聴きながら、次にどうなるかも同時に考える。
次の音の高さや長さ、だけではなく、強弱も見ましょうね。
先、先と。
強弱だけでなく、これから上達すると、いろんな記号も出てきます。
ピアノを弾いているとき、結構頭の中は忙しいのです☆