あるレッスンにて。
ドミソの和音を弾こうとして、右手の1,3,5番で弾こうとするものの、2,4番指が勝手についてきてしまって、レとファまで押さえてしまう生徒さん。
左手で2,4番指を持ち上げて、ドミソを弾いていました。
それをみて、提案しました。
「ドだけ弾いて、それを押さえたままミを弾いて、それも押さえたままソを弾いてごらん。」
逆に、ソを弾いて、それを押さえたままミを弾いて、それらも押さえたまま最後にドを弾く。
このように1音ずつ順番に弾いていくと、レとファを押さえてしまうことなく、ドミソの和音が弾けました(o^∇^o)ノ
このように工夫して、できない~と言いながらも、一生懸命取り組んでいる生徒さんの姿を見て、思うことがありました。
生まれもっての器用さの違い。
仕方ないことだけど、確かにあります。
特に苦労もせずに、ドミソの和音を弾くことができる生徒さんもあります。
器用にできる子は、どんどん次に進めるので、本人も楽しいでしょう。
でも、あまり器用でなくても、その子なりの上達はできるし、できるようになった喜びは味わえるはず!
そこで、できない気持ちを知ることは大切だと思いまして。
足の指を自由に動かせるか!?
というチャレンジを提案します!
これを読まれた方も、一度ぜひ、やってみて下さい。
まず、グー、チョキ、パー、が自由にできるか。
パー、難しくないですか??
「うわ~、動かしたいのに動かない!」
という状況。
パーが簡単にできる方は、次に、足指を手の指と同じように、一本ずつ、ピアノを弾くようにしてみてください。
親指はできるけど、次の指はできなくないですか??
あれ?あれ?動かない!
という苦しみ。
手の指を器用に動かせない生徒さんの気持ちが、少し分かるような気がしました。
この教室では、発達障がい、グレーゾーンのお子さんも受け入れています。
勉強はある程度しましたが、本の通りという訳にはゆかないのが現場です。生徒さんごとに状況や対応の仕方も異なるため、どのようにしてゆくかは親御さんにお聞きしながらになりますが、私なりの経験も活かして、生徒さんの成長にお役に立てれば、と思っています。
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宮沢まで。