ピアノを教える上で、私が大事に思っていることを書きたいと思います(・∀・)。
一言でいえば、「長所を伸ばす」ということ。
「あ、なーんだ」と聞こえてきそうですが、これは簡単なようで、結構、難しいことだと思います。
なぜなら、一番気になる短所や欠点に、「あえて目をつぶる」という心がけが必要だからです。
特に、子育てを経験されている方なら心当たりがあるのでは?
「なんでうちの子は、こんなに落ち着きがないんだろう」とか、
「なんでうちの子は、乱暴なんだろう」とか、
「なんでうちの子は、こんなに気が弱いんだろう」とか、、、、
ついつい欠点が気になってしまい、なおさなきゃ!と肩に力が入ってしまうことが・・。
これは、子育てと同じだと思います。
日本の子育ては、どちらかというと、欠点を指摘して直させようとする傾向があると思います。それで出来る子はいいのですが、どうしてもできない子や、すぐに直せない子もあります。すると、ずっと叱られ続けることになり、何をするにも自信がなくなってしまいます。子どもの心にいちばん大切な、「自己肯定感」を失うことにもなりかねません。
一方、欧米の子育ては、長所を伸ばそうとするのが主流です。ニガテな部分の克服よりも、とにかく子どもの良いところをほめます。すると自信がついて、あらゆることに意欲がわいてきます。結果的に、苦手なことにもチャレンジして、自然とできるようになるのです。
具体的に言えば、こういうことです↓ (ちょっとピンボケしててすみません)
『子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わる ほめ方・叱り方3 小学生編 [ 明橋大二 ]』より
ピアノでも同じように、得意なことと、苦手なことが、人それぞれにあります。
たとえば、よく指はまわるけれども、表現力に乏しいとか。
逆に、技術的には今ひとつだけど、自分なりに工夫した演奏ができるとか。
また、音当ては苦手だけど、リズム感がとてもいいとか。
つい、「できていないところ」が目について、それを克服させようと努力しがちだけれども、そこばかり指摘することによって、自信を失うのはとても残念なことです。欠点は、あえて教師側の心にとどめておくだけにして、得意な面を大いにほめて伸ばそうとすることで、本人に自信がつき、ますます意欲的に取り組むうちに、次第に苦手なところも伸びてゆく、というのが、一番自然で、一番幸せな道だと思います。
得意分野を引っ張れば、残りはみんなついてくる↓↓ (上と同じ本より)
私自身のピアノ人生を振り返り、また自らの子育てを通して、「長所をほめて伸ばす」大切さを実感しています。
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