ピアノを弾くのに必要な能力は、ピアノを弾くテクニックだけではありません。
譜読みの力が、ものすごーく、大切です。
楽譜を見て、それを読みとる力。それが譜読みの力。
音の高さが分かって、リズムが分かると、楽譜を見ただけで曲が頭の中を流れるようになります。
そうなると、初見(初めて見る楽譜を、見ながら同時に弾く)の力がつき、譜読みが楽になり、曲を仕上げていく過程も、とても早くなります。
リズムを読み取り、音を読み取る。
この譜読みの力は、普通に曲を進めていくだけでも、ある程度は身につくと思いますが、もっと効果的に力をつけるために、リズムとソルフェージュ(新曲視唱)を、レッスンの中に入れることにしました。
勿論、今までも、それらは行っていました。
例えばリズムに関しては、音符の長さを教え、拍子を教えたあと、いろいろのリズム譜を見て、机を叩いたり、カスタネットを使ったりしてリズムを刻む練習。
ソルフェージュは、習っている曲の旋律を歌う。
そういう方法でもできると思いますが、もう少し力を入れたいと思い、ちゃんと教本を使って進めていくことにしました。
初心者さんには、こちらの教本を使うことにしました。(購入して頂きます)
あまり大きくなくて、余計な絵も少なくて、スッキリしていて、私はこういうシンプルな本が好きです。
(ただ、5才、と書いてあるのが残念・・・)
ちなみに、この本は、最初から四分音符と八分音符が出てきますので、本当の初心者さんは、『4才のリズムとソルフェージュ』から始めたほうがいいと思います。
中身はこんな感じです。(最後の方)
上の段が右手、下の段が左手。
ちょっとやってみましょう。できるかな??
こういう、左右違う動きをするのにも慣れれば、ピアノで左右違うリズムを弾くのも楽になります。
ピアノを習うと、『同時処理能力が高くなる』と言われるのも、このように、左右で違う動きを、同時に処理する力がつくからですね。そのほか、楽譜を見ながら指を動かす、とか、手でリズムを刻みながら旋律を歌うとか、流れてくる音を聞きながら五線譜に書き取る、とか、そういう事もやりますから、いろいろの事を同時に頭の中で処理して、体を動かす力がつくんですね!
この『同時処理能力』が高いと、学校では、『黒板を見ながらノートを書く』という事も上手にこなせます。
曲の教本を進めながら、このリズムとソルフェージュの本も進めていきます。
本を進めることで、確実に力がついていき、自信がつくといいなと思います。
(どうしてもやりたくない、というご希望があれば、遠慮なく仰って下さい。)
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