『練習しないで上達する導入期のピアノ指導』の本の中に、ハッキリと、「家で練習しなくてもよい」と書かれています。びっくりですね!
もちろん、練習した方が上達が早いのは言うまでもありません。決して、練習しないほうがよい、という意味ではないので誤解されないで下さいね。
練習をしたがらない子どもでも、続けてレッスンすることが、上達につながるというお話です。
導入期のピアノは、レッスンが終わってから次のレッスンまで、1度もピアノに触らずとも、レッスンの中で基礎をしっかりやってゆくことで、確実に上達します。
レッスン時間が30分としたら、ピアノに触るのは10分、残りの20分はリズムとソルフェージュという具合に、レッスン時間の多くをソルフェージュにあてます。
「6歳までは、ソルフェージュだけでも良い」と言われているほどです。
リズムを読み、音符を覚え、かんたんな新曲視唱を地道に続ける。
すると、基礎がしっかり身についてゆき、確実に譜読みの力がついてゆくので、たとえ家で練習しなくても、ピアノを弾く力はついてゆくのです。
家で練習しないのは、ピアノが嫌いだからとは限りません。まだ関心が無いだけ、と思います。
それを嫌がるのを無理に練習させたり、叱ってばかりいると、本当に嫌いになってしまうかもしれません。
でも、小さい子は、大概、リズム打ちは好きです。リズムの練習は、何かの遊びの一種のように思えるようで、喜んでやってくれます。だから、毎日のピアノの練習はしていなくても、レッスンは好きだから続けたい、という事があるのです。
そうしてレッスンさえ続けてくれれば、大丈夫。ちゃんとピアノも弾けるようになりますし、発表会などをキッカケに、ピアノを弾きたい気持ちが出てきて自ら練習するようになったりします。
導入期、小さい頃のピアノの上達は、曲を進めることよりも大事なのは基礎。
基礎が身につけば、楽に弾けるようになるでしょう。
なので、もし、導入期で、練習を嫌がるようだったら、無理にさせる必要は無いのですね。
ただ、導入期が終わり、譜読みができるようになって、より高度な曲を目指すようになれば、これは普段の練習が大切ですよ!